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2021.03.11 9月定例議会 1日目

 本日より9月定例議会が招集開催されました。事前にIP告知端末で広報されている通り、感染症再拡大に伴う非常事態宣言延長下という事もあり、感染症対策の観点から議場傍聴席の設置を中止し、地域交流会館にて10席のみのライブ配信となりました。また、本定例議会よりYouTube中継が運用開始となり、今までに傍聴できなかった住民の方にも議会の様子をご覧になる機会が増えたという事で、まさに利島村にも“DX”の波が押し寄せたのかと錯覚するような感じでした。

 会期を本日13日(月)から17日(金)までの5日間として議事はスタートしたかに思えました・・・。しかし、上程予定の日程に対して一部の議員からは異議が唱えられいきなりストップ。私はそれに対して考えを申し述べましたがいったい何の問題があるのか不明でした。

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 行政報告から議事は進んでいき、その後各議員からの一般質問に入り私は2番目で登壇しました。以下やり取りの詳細です。ご興味ある部分だけでもご覧くださいませ。


●利島村の学校教育に関して

 報道によると文部科学省の来年度概算要求に関して本年度(5兆2,980億円)より大幅増(6,181億円(11.8%)増)の計上(5兆9,161億円)とありました。内容は主にGIGAスクール対応や教員数の増加を見込んでの増額とのことですが、この教員増に関して、特に小学校では現在の「全科担任制」→「全科(専科)担任制」に数年をかけて段階的に変わっていく為に対応する予算措置のようですが、利島村での教育構想においてどのような計画・考えなのか伺います。
⇨文科省の教員増に係る予算措置によって教科(専科)担任制が実現すれば基準に則って対応する。この制度は、小学校高学年に対して実施され、そのねらいはICT活用を促進すると共に、教科担任の専門性を生かすことによって授業の質を高め、児童の理解を深めることとされている。学年間、学校間の円滑な接続を可能とし、いわゆる中1ギャップを防ぐこともこの制度の導入のねらいになっている。
 利島小中学校においては、かねてより小中一貫教育の観点から小中教員に兼務命令を出し、互いに授業ができるようにしている。小学校の全教科授業において、中学校教諭による教科担任制、または小学校の学級担任と中学校教師(ALT含む)との間でTT(Team Teaching)の授業も実施しており、中1ギャップに関しては利島では内地ほどの心配は無いと考えている。
 利島小中学校としては、文科省の動向を見極めつつ現在行っている取組は引き続き実施していこうと考えている。現時点では具体的に新たな取り組み・対応の連絡はない。
➡現在既に行われている中学校(専科)の教員による小学生に対する授業は、利島らしい素晴らしい取り組みであると思う。しかし、文科省の新たな方針にならって新たに小学校専科教諭を派遣してもらうことになると今でさえ不足している教職員住宅がさらに厳しい状況となることも予想される。場合によっては住民の理解も必要になってくると思うが、教職員住宅の新設・建替え更新の話はその後進んでいるのか?
⇨少し遅れているが、進んでいる。来年度に候補地の整備をする予定である。
➡GIGAスクール対応に関する文科省予算増額に関して、利島村の実態としてコロナ禍の影響もあってかハード面の整備は急速に進められたが、逆にコロナ禍の影響によってか教職員の方々の出島を伴う研修等が滞ったことによるソフト面での遅れが懸念される。リモート研修等もあるようだが、内地とは違う、利島村の実情に合った運用を教育委員会が中心となって更にサポートしてもらいたいと思います。全児童生徒に端末を配布しましたが、ただの調べるだけの端末ではなく、ICTをフル活用し最大の効果を発揮できるように期待しています。
⇨現在GIGAスクール支援員によるアドバイスもしてもらい、活用している。また、コロナ禍によるリモート授業も実践している。
➡関連で、東京都の「教育推進モデル事業」に利島村も参加する旨の話も伺いましたが、どのような経緯や目的で参加に至り、今後どのように展開していく計画なのか伺います。
⇨島しょ町村のデジタル技術を活用した教育の推進に係るモデル実証事業は、東京都行政部の主導で始まった事業であり、各町村の教育課題の検討とオンライン学習環境の整備・構築を目的としている。行政部の担当、各教育庁出張所の代表、指導主事、各町村教育委員会担当者、学校管理職、教材を提供している業者等が月に一度、定例オンライン会議を行い進捗状況の確認をしている。
学校の教師は、現在児童生徒一人一台の端末の活用について、研修を進めていることろである。この取り組みを通して、授業や家庭におけるICT活用が促進されていくことを期待している。本実証実験は今年度で終了するが、本年度の成果を次年度以降に生かせればと思っている。


●防災に関して

 今年も全国的に豪雨被害が多発していますが、利島村でも7月2日(金)に大雨による警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報が発令されました。幸いにも大きな被害は無かったと伺っておりますが、その際の対応はどのような順で実施されたのでしょうか?
⇨令和3年7月1日(木)に利島村に土砂災害警報が発令され、ただちに利島村災害対策本部を設置した。IP告知端末にて土砂災害警報が発令と不要不急の外出を控え、屋内にて安全の確保に努めるよう村民の方に案内を行った。その後、順次IP端末にて自主避難所を地域交流会館に開設した旨情報発信したほか、都道並びに村道の一部に小規模な土砂崩れが発生しているため、降雨の間の通行止めなどを地図付きで情報発信した。
 翌日2日(金)には、利島村に土砂災害警戒情報が発令され、利島村土砂災害ハザードマップによる村内土砂災害特別警戒区域のご世帯へ注意喚起の電話連絡を行った(11件)。更に、同日午後6時から地域交流会館を自主避難所から避難所に切り替えて開設・運営を行った(避難所の利用者は0)ほか、土砂災害の危険度は「極めて危険」となっていることから、自宅では崖から離れた部屋でお過ごしいただくよう注意喚起を行った。
 今回IP告知端末を活用し、災害に対する注意喚起や道路の通行止め、避難所の開設などのほか、警報や警戒情報を配信した。画像などが活用でき、的確な情報発信ができた。
➡村役場が発災時にどのように対応してくれているのかを住民に知らせることで、住民の暮らしの安心に繋がると思う。今回、通行止めや情報発信措置等、私が感じたところでは大変迅速であったと思う。今後は、PCやスマートフォンのお天気アプリ、ライブカメラなど情報の量や質が増えてくると思うので、公的機関としてできる限り混乱をしない程度の情報取捨選択をしたうえで発信していただきたい。
 これらの災害情報発信を踏まえてこれからの台風シーズンもあり、防災訓練の中でデジタル化した防災行政無線・個別受信機・IP端末等を駆使し、またそれらのツールが使えなくなった際のオペレーション訓練も計画してみてはと思う。
⇨防災訓練に関しては、議会終了後に開催可否含めて検討していきたい。


●繰越明許事業その後
 令和2年度の決算が本議会でも報告されますが、繰越明許をなった3事業(デジタルサイネージ整備工事・戸籍情報システム保守委託・個別受信機購入)に関してのその後の進捗状況は如何でしょうか?
⇨繰越明許となった3事業のうち、戸籍情報システム保守委託は作業完了し、個別受信機は購入後の設定作業も完了し配布を行っているところである。
 デジタルサイネージ整備工事については、令和3年9月20日~24日に工事を行い、10月2日~3日までに設置する。実際の運用開始についてはそれ以降を予定している。
➡令和2年度の決算監査も終わり、令和3年度予算に反映されなの事業となってしまう性質上、チェックがし辛くなってしまう心配があるが?
⇨令和3年度決算の中で表現されるので、そこでチェックができる。


●コロナ感染症対応その後
 先の議会でも同様の質問をしましたが、希望する多くの住民がワクチンの接種を終えている中、利島村のアフターコロナの検討状況は?
⇨村民(12歳以上の接種対象者)のうち、93%の接種が終了している。しかし、変異株の出現によりワクチンの優位性が薄らいでしまっている中で、今後も感染予防の徹底を行っていかざるを得ない。3回目接種についても、準備が整い次第、早期に接種を行っていく。現時点ではまだまだアフターコロナが見える状況にないが、村内で感染予防を進めるために、村内事業者のキャッシュレスの推進なども進めていく予定である。
➡診療所の先生をはじめとする医療従事者の方々、村役場職員の方々の日々の努力には改めて敬意と感謝を表したいと思います。ありがとうございます。そして、今後ともよろしくお願いいたします。そんな中で、島内での事案発生に伴い、昨年度同様に様々な事が中止となってしまっています。特に教育活動・文化活動は目に見えない影響が今後も大きくなってくると思われます。それらの為にも利島村独自の「感染対策」「水際対策」、また各活動の再開基準等の整備が必要であると思います。
⇨個人的に(住民課長)は、全てをフリーにするのは3回目接種が終わってからぐらいではないかと思っている。しかし、小さな島の中でクラスターが発生した場合の事を考えると対応は難しい。
※他の議員の答弁より・・・
 新型コロナウィルス感染症対策補助金を活用して、簡易PCR検査キットを島外へ出島する場合に配布できるように準備を進めている。しかし、キットについて離島からの郵送ができない発送の際にスマートフォン等が必要であるなど課題があるため現在選定中である。


●前田村長の村政運営2期目最後の定例議会にあたり
 2期8年を務められた村長自身の総括として、「成果」「反省」「今後の課題」等伺います。
⇨就任以来「㈱TOSHIMAの設立」「渇水問題」「コロナ感染症対応」等いろいろな問題に向き合ってきた。東京都から4名もの優秀な副村長を派遣していただき、職員にも支えられて多くの事業が執行できた。感謝をしている。
➡数々の成果もあるが、まだまだこれからの事業もある。前田村長には是非とも継続して事業にあたって頂きたいと思う。



 最後の答弁の際には前田村長が声を詰まらせる場面もありました。いろいろな事を思い出しての答弁だったのかなと感じました。




 その後、他の議員の一般質問へとなりましたが、㈱TOSHIMAの件で紛糾。一人の一般質問に他の議員が参加して議会は混乱しました。そのまま、時間切れとなり今日は終了となりました。この件に関しては2名の議員と私とは完全に考え方が違う為に、改めて報告していきたいと思います。あしたはまた続きからです。。。。




 夜は延期となっていた花火大会が開催されました。私も数年前まで実行委員長として携わっていた関係もあり花火師さんにご挨拶してきました。2年ぶりの花火、この時期にこの場所で見るのも感慨深いものでした。実行委員の皆様、花火師の皆様、ありがとうございました。

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 近所の廃墟?で観覧。(うまく写真が撮れない)

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 来年の夏は今まで通りに開催できますよーに!おやすみなさい。。。

コメント

YouTubeを視聴しました。

本日14日の議会をYouTubeで視聴しました。主義主張についてはそれぞれお有りになる事と思いますので、慣例や惰性で進めるのではなく、しっかり議論をしていただければと思います。

本日の配信を見ていて疑問に思ったのは、役場住民課課長の服装です。黒っぽいジャンバーのようなものを前も閉めずに着ていました。シャツもカジュアルな物だと感じました。あれが仕事着で、仕事で議会にいるのだから問題ないと村長そして議会が認めているということでしょうか?
今期、副議長になられたということで、より責任ある立場になった議員はどうお考えですか?少なくとも私は、村を左右するかもしれない場に臨む、そして課長という立場ある人間の服装ではないと思っていました。ましてやYouTubeで不特定多数が見る可能性を考えていないであろう姿勢に愕然とします。
それとも服装は個人の表現の範疇であり、議会の場でも自由でいいのですか?
ご意見をお聞かせいただけたらうれしいです。

Re: YouTubeを視聴しました。

匿名希望様

コメントありがとうございます。服装に関してという事ですが、私自身は気にする方ではありますが、議場の方々の中には特に気にされていない方もいるようです。ある程度の身だしなみは必要であるかとは私も思いますのでご意見参考にさせていただきます。

今回YouTube中継を始めて2日目ですがまだまだ手探りな部分も多いです。今後こういった意見も踏まえてより良い形になるように努力します。

また服装だけでなく、議員や議会運営に対する厳しい意見も既に寄せられています。そういった事も踏まえて今後に活かしていきたいと考えています。よろしくお願いします。

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