2020.12.11 12月定例議会 2日目
- 2020/12/11
- 20:56
本日は12月定例議会2日目。村職員給与に関する改正条例の専決処分審議からはじまりました。この改正条例は毎年人事院の勧告に則り職員の給与を見直していくもので、期末手当の支給に先立ち専決処分としたようです。テレビ報道でもあるように、今年はコロナの影響により引き下げられたとのことです。
他に本年より「例規集修正委託業務」ということで、利島村条例の整理・見直しを業者に委託してきた結果、文言や表現の修正、付属機関の見直しに伴い廃止等の対応をした条例改正がありました。私も一部指摘しましたが、細かな修正が広範囲に渡り大変見づらい議案となっていたので例規集の管理を徹底すると共に、条例の一覧表作成等見やすくして欲しい旨を伝えました。
午後からは補正予算の審議に入りました。主なものは、先の条例改正に伴う職員給料の補正と、新型コロナウィルス感染症対策に関する東京都からの補助金に伴う補正です。
この「コロナ関連」の事業については、全国の自治体でも【地方創生臨時交付金】ということでその使途に関して注目が集められていますが、利島村としては今年度大きな事業としては・・・
●GIGAスクール
●電子カルテシステム
●特別定額給付金(10万円支給)
●デジタルサイネージ
●一時滞在施設の設置
などなどです。
このうち既に執行済みの事業もあれば、これからの事業もあります。なかでも注目するのは「デジタルサイネージ」と「一時滞在施設の設置」の事業です。
デジタルサイネージ事業に関しては島内の数か所(場所は未定)に電子掲示板を設置して感染防止の注意喚起や様々な情報を表示するようで、私自身これがコロナ対策?と思ったりもしますが、コロナ関連の補助金アイテムの一つにあるようで、それを利用して導入を進めるようです。なので、一部住民の方には「こんなモノ買うお金があるなら・・・」と不信感を持たれる方もいらっしゃるかも知れませんが、財源のカラクリを知る上で私は納得しています。ご理解くださいませ。また、「一時滞在施設の設置」については9月8日の協議会の中でも国からの交付金の使途に関して議論されていた事ですが、「新型コロナウィルス感染者やその疑いがある者が発生し、自宅療養が難しい場合の一時退避施設を整備する必要がある。」との事から予算化した事業です。(9月議会でも上げられていましたが、それよりも増額)場所は交流会館の東側に、島民や来島者に陽性者が発生した場合の濃厚接触者の一時滞在場所として、島しょ保健所大島出張所の助言に従って整備するようです。名称が「としまテンポラリーハウス(仮称)」だそうです。さらに、9月議会でも事業化された「コロナウィルス感染症罹患者見舞金」に加えて、「コロナウィルス感染症健康観察者宿泊支援事業」という事で、島外に出ている際に保健所の方から「濃厚接触者」と判定されてしまった場合、(陽性者は別途保健所が対応)公共交通機関を利用できなくり船やヘリで帰島することが約週間は不可能となる。本来その場合には自己負担で都内に宿泊しなければならなくなるが、経済的な負担が大きくなることが予想される。そのような状況を想定し、宿泊費の一部を補助するという事業で、宿泊費のうち一日上限13,000円を補助し、帰島後、申請書に宿泊施設での領収書を併せて提出するということです。罹らないことが一番ですが、このような措置を用意してくれていることが安心に繋がると思いました。
議案の最後に教育委員の任命同意の議案があり、新たに 森山武 氏が教育委員として任命されました。
17時を前にして今議会に上程された議案は全て賛成可決され終了しました。