2020.12.10 12月定例議会 1日目
- 2020/12/10
- 23:13
本日より12月定例議会が始まりました。冒頭村役場側からの行政報告より議事が進行していきましたが、中でも特に生活に関わりそうな部分に関して一部お伝えします。
まず、防災無線の戸別受信機に関して。兼ねてより様々な意見が出されていましたが、住民の意見を汲み行政内で検討した結果、【ラジオ型の戸別受信機を全戸に無償配布】となったようです。タブレット型IP告知端末は今まで通り光ファイバー契約世帯の希望者に無償貸与する予定ですが、未配布世帯への情報伝達手段に関して対応した形です。また、肝心な防災情報の部分で台風等の非常時・災害時に海底光ケーブルの破損によるIP告知端末の不通に対するの懸念があり、そのような状況の中でも防災情報が伝わらない事への対応とだという事です。ならば、IP端末など不要なのでは?との声も聞こえてきそうですが、防災情報以外にも生活に有用な更なる情報が得られるということのようです。IP告知端末に関しては希望者に対して年度内には配布されると思います。
また、ゴミ処理事業に関して10月27日と29日に開催された「ゴミ分別・収集に係る住民対話会」に関する報告がありました。先日の広報でも掲載されていましたが、来年1月より試験的に新たな回収がスタートするようです。また、他の議員の一般質問でも触れられていましたが回収業者の委託事業辞退の問題に関しては現在のところ会計年度任用職員を募集し、3月までは対応にあたるとの事です。しかし、今のところは募集は無く村役場職員にて回収業務にあたるようです。生活していく上で心配もありますが、新年度に向けて新たな事業形態を早急に検討していくとの事です。がんばって欲しいです。
その後、各議員からの一般質問へと進み私は2番目の登壇となりました。
①利島村の将来像に関して
➡先日、青ヶ島の知人がFacebook上で島の将来に対する危機的状況に関しての投稿をしていました。その中では、「現在中学生が1名となり、このままの状況が続けば再来年には中学校の閉校となる。(来年の8月にはその可否がきまるようです)一度閉じた学校が再開された事例はほぼなく、事実上これは無人島化へのスタートとなると思われる。」この情報発信はあくまでも個人の切実な思いからの発信であり、青ヶ島村の公式なものではありませんが、利島出身の自分にとって衝撃でこの状況が想像できました。数年前の議会でも、離島留学制度等に関しての議論もありました。当時私は否定的な考えでもありましたが改めて色々な事を鑑みて全体的な方向性を考えていく必要もあるのかと思います。そこで改めて行政の考えを伺います。
⇨離島留学については児童のセンター方式での受け入れはコスト的な面から難しく、里親方式などは、受入れ環境が整っていない。そのため、家族での移住が望ましいと考えていて役場職員や学校職員などでも家族での誘致を行っているほか、子ども体験塾サマースクールを実施し、受け入れ体制づくりに向けた種蒔きを行っている。利島出身の子が帰って来る環境が整う事が大事。帰島し島内で就職すれば奨学金の免除など行っているが、島で【稼げる仕組み】が無いと難しい。今後はその稼げる仕組みや、生活費を抑えられるような仕組みを考えていきたい。
➡住民、特に私と同じような子供を育てる親世代に危機意識を持ってもらい、未来の利島に関して今から少しづつでも真剣に考える必要がある。個人的にワークショップの開催などを模索し、行政運営に活かしていってもらいたい。
⇨学校教育においても、更に利島への愛情を涵養できるように教育長と相談していく。
②子供議会の開催に関して
➡先の質問にも関連しまして、島の未来を考える子供議会の開催に関して質問・提案します。これは、他自治体でも少しずつですが実施事例を聞きます。地方自治の教育においても有用であると同時に、本人たちが利島村の教育行政とも密接に関連する事を知る上でも貴重な機会になる事であると思います。実際に伊豆大島では子供議会で提案された事が実現に向けて検討されているとも聞きます。未来の島を自分たちで作る意識を持ってもらえるような機会があればいいと考えますが如何でしょうか?
⇨現在、学校のふるさと教育で利島の未来について授業を行っており、子供議会については他の自治体の先行事例等を村長部局とも研究していく。
➡私も、大島町の議員さん紹介により情報を得ている最中。①の質問にもつながりますが、子供たち自身が島の事を考え提案していくことでより愛着が沸くと思う。学校や行政職員、村議会議員の協力が必要になってくると思われるが、是非実施に向けて前向きに検討して頂きたい。
⇨何よりも学校側の協力が大事。調整し検討していく。
③利島村の情報発信に関して
➡情報発信の重要性・必要性については過去に何度も述べさせてもらいました。最近では住民対話会の内容を公表等少しずつ積極的なようにみえます。光回線の開通に伴い、「重たい」と言われていた利島村HPもチェックする方が多くなってきていることと思いますが、更なる発信を求めます。
⇨情報発信については、ツイッター、LINEなど様々なツールについても導入を検討すると共に、IP告知端末での情報発信も進めていく。
➡アイランダーなど全国の島々が集まるイベントなどでは、各島様々な形でPRしている。それに比べるとやや劣ると感じる。利島は観光協会なども無く、「利島」で検索すると村役場のHPが一番上位に出てくる。ドローン等を駆使して島外に利島の魅力をPRする意味でもHPの更なる充実が必要と考える。
⇨利島村HPに関しては近くリニューアルする予定。
このようなことが話し合われました。明日は条例と予算関係の審議です。また報告します!!